数字で読むこどもの森──都内グループ園の約3分の1が上位ランクイン

今回の記事では、株式会社こどもの森が運営する保育施設のランキングについてご紹介します。

園えらびをしていると、どうしても口コミや評判に目が向きます。ただ、個人の感想は貴重である一方で、たまたま相性が良かった、あるいは悪かったという偏りも含まれます。もう少し客観的なものさしはないだろうかと考えたとき、参考になるのが第三者評価や外部ランキングといった、公的な仕組みや専門機関によるデータです。

こどもの森グループは、こうした外部評価の結果を積極的に公開しています。今回は一人の保護者の目線で、その数字が何を意味しているのかを、条件も含めて丁寧に読み解いてみたいと思います。

そもそも第三者評価とは何か

まず前提を整理しておきます。第三者評価とは、公正で中立な外部の専門評価機関が、客観的な分析と利用者調査の結果から福祉施設を評価する仕組みのことです。園が自分で良いと言っているのではなく、外部の目が入って評価している点に意味があります。

こどもの森グループが公開している情報によれば、平成26年度以降に第三者評価を受審したグループ園は106園にのぼり、そのすべてがオールAや適正の承認、もしくは利用者満足度90パーセント以上の高評価を得たとされています。数の多さもさることながら、受審した園のすべてが一定水準を超えているという点は、園ごとの当たり外れが小さいことを示す材料として読めます。

さらに、利用者調査で保育面や運営面などすべてにおいて全員が大満足または満足と回答した、いわゆる満足度100パーセントに達した園も多数あるとされています。公開されている一覧を見ると、野田市の清水保育所、小金井プチ・クレイシュ、用賀プチ・クレイシュ、まなびの森保育園勝どきなど、地域も園のブランドもさまざまな園が並んでいます。特定のタイプの園だけが高評価というわけではないところが目を引きます。

都内で約3分の1が上位という数字の意味

外部評価によるランキングに関する数字も公開されています。それによると、東京都内のグループ園のうち、自治体ごとのランキングで上位1位から3位に入っている園は34園あり、これは都内のグループ園の約3分の1に相当するとされています。

この約3分の1という割合をどう受け止めるかが、この記事の要になる部分だと思います。仮に園の質が平均的にばらついているなら、上位3位以内に3分の1もの園が入るというのは考えにくいことです。もちろんランキングの対象や集計方法によって数字の見え方は変わりますが、複数の自治体にまたがって、これだけの割合の園が上位に位置しているという事実は、個々の園長や職員の頑張りだけでは説明しきれない、運営法人としての底上げの力を示唆しているように感じます。

港区、小金井市、東久留米市、江東区では、上位1位と2位をグループ園が独占しているとも説明されています。同じ自治体で複数の園が上位を占めるということは、地域内で保護者から繰り返し選ばれ、評価されていることの表れだと読めます。

ランキングの前提条件も見ておく

数字を紹介するときに一緒に確認しておきたいのが、その数字がどういう条件で出てきたものかという点です。こどもの森グループの資料は、この前提もきちんと開示しています。

掲載されているのは、外部評価や第三者評価でデータが得られた中で上位3位以内に入った園のみだとされています。裏を返せば、第三者評価は設立時期によってまだ受審していない園があったり、地域によっては外部評価が得られない園もあるということです。つまり、ここに名前が出ていない園の評価が低いという意味ではなく、あくまでデータが取れて上位に入った園を挙げているにすぎません。この点を園の側から明示しているのは、数字の見せ方として誠実な部類だと思います。

また、参照元となったランキングも複数あり、東京都福祉サービス第三者評価のデータをもとにしたもの、ダイヤモンド社の東京ベスト保育園の調査、口コミランキングなど、性格の異なる調査が混在しています。口コミランキングについては評価数が少ない場合もあると但し書きが添えられており、参考資料として扱う姿勢が示されています。数字を大きく見せることよりも、条件を正直に添えることを優先している印象を受けます。

運営法人としての評価

個々の園だけでなく、運営法人そのものへの評価も公開されています。保育園の運営法人ランキングにおいて、株式会社こどもの森は3位の評価を得たとされています。

この順位について、資料自体が興味深い補足を加えています。上位に入った他の運営法人は施設数が10から20園程度と比較的少ない規模での高評価であるのに対し、こどもの森は約200施設という大きな規模の中で平均的に良い評価を得ている、という説明です。これは自己弁護のようにも読めますが、規模と質の関係を考えると、確かに一理あります。園の数が少なければ全園に目が届きやすく品質を保ちやすい一方、200施設という規模で水準を揃えるのははるかに難しいはずです。その中で平均的に高い評価を維持しているとすれば、仕組みとして質を担保する力があると考えることもできます。

数字を園えらびにどう生かすか

こうして条件込みで読み解いていくと、こどもの森グループの外部評価には、いくつかの一貫した特徴が浮かびます。第三者評価を受審した園が軒並み高評価であること、都内で約3分の1の園が上位にランクインしていること、そして大規模でありながら平均して質が保たれていること。これらは、たまたま良い園がいくつかあるという話ではなく、法人全体として一定の水準を維持しようとしている様子を映しています。

ただし、数字はあくまで園えらびの出発点です。ランキングや満足度は全体の傾向を教えてくれますが、わが子に合うかどうかは、実際に見学して、職員の雰囲気や園の空気を自分の目で確かめてこそわかります。外部評価で全体像をつかみ、そのうえで気になった園に足を運ぶ。この順番で進めると、口コミだけに振り回されず、かといってデータを過信することもなく、納得のいく園えらびに近づけるのではないでしょうか。

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