【こどもの森|給食へのこだわり】放射能検査から窒息リスクまで

今回は、私の一押し保育園こどもの森の給食へのこだわりについてご紹介していきます!

園えらびを進めていると、どの園のパンフレットにも栄養バランスや手作り給食といった言葉が並んでいることに気づきます。読み比べるうちに、正直どこも似たようなことを書いているように見えてきて、判断の手がかりがつかめなくなる方も多いのではないでしょうか。わが子を預ける立場になって初めて、給食という毎日のことが、実はいちばん気になるポイントだったと実感します。

そんな目線でこどもの森グループの給食についての情報を読み込んでいくと、他園の説明とは少し性格が違うことが見えてきました。多くの園が、栄養やおいしさといった足していく価値を語るのに対して、この園の説明の軸にあるのは、余計なリスクをできるだけ足さないという発想です。今回は一人の保護者の目線で、その中身を整理してみたいと思います。

「安心な食材」という言葉の中身を確かめる

安心安全な食材を使っていますという一文は、どの園でも見かけます。問題は、その言葉が具体的に何を指しているのかがわからないことです。こどもの森グループの場合、この抽象的な表現の裏側がかなり細かく開示されている点が印象的でした。

たとえば主食のお米は、農薬と化学肥料の使用を通常の半分以下に抑えて栽培された特別栽培米を使い、収穫後には残留農薬の検査を経て、さらに放射能検査で問題がないと確認したものを指定業者から直接購入しているとされています。牛乳についても、放射能の影響が少ない北海道産を選び、検査結果を確認したうえで使っているという説明があります。

ここで注目したいのは、産地を選んでいるというだけでなく、検査という工程が具体的に語られていることです。子どもの口に入るものについて、どこまで確認したうえで提供しているのかがはっきり示されているかどうかは、保護者が園を信頼できるかどうかの分かれ目になる部分だと感じます。

震災後も続く産地への配慮

生鮮食品への向き合い方にも、同じ姿勢が表れています。こどもの森グループでは、震災以降も放射能のリスクをできる限り避けるために産地を指定して食材を購入していると説明されています。特に、空気中の放射性物質が落下して付着することが心配される葉物野菜や果物については、念のため心配な地域のものは使わないという判断を続けているとのことです。魚や肉についても、リスクの少ない地域のものを選んでいます。

この配慮をどう受け止めるかは、家庭によって考え方が分かれるところかもしれません。過剰だと感じる方もいれば、そこまで気を配ってくれるのならありがたいと感じる方もいるでしょう。ただ、少なくとも判断の材料として明確な方針が示されていることは、園選びをする側にとって評価しやすいポイントです。方針が見えない園と、たとえ賛否があっても方針がはっきり見える園とでは、後者のほうが親としては相談も納得もしやすいはずです。

「使わない」という選択の一貫性

こどもの森グループの説明を読み進めると、使わないものが繰り返し出てくることに気づきます。中国産の食材は、過去に起きた食材や食品の事故を受けて使用を控えているとされ、毎日使う加工食品や調味料は、原材料に食品添加物が入っていないものを確認して購入しているといいます。どうしても排除できない加工品を除いて、化学調味料や添加物をできるだけ避ける方針が示されています。

その理由として挙げられているのが、安全性の基準は年齢や性別に配慮されているとはいえ、複数の食べ合わせや長い年月が経った場合の安全性まではわからない、という考え方です。加えて、化学調味料の味に慣れてしまうと、それが入っていないと物足りなく感じたり、素材本来の味がわからなくなってしまうことへの懸念も語られています。乳幼児を預かる保育園だからこそ、できるだけリスクは排除したいという一文に、この園の姿勢が集約されているように思います。

味付けを薄味に心がけ、和食を中心とした献立でひじきや切干大根などの乾物も多く取り入れているという点も、この一貫した考え方の延長線上にあります。濃い味に慣れさせないという発想は、子どもの将来の食習慣にまで目を向けたものだと言えます。

窒息リスクまで見据えた配慮

安全という言葉を、栄養や衛生の話にとどめないところも特徴的です。こどもの森グループでは、窒息の危険がある食材を提供していないと明記しています。餅や白玉、こんにゃくゼリー、ピーナッツ、ピーナッツ大の硬い豆、煎り大豆などがその例として挙げられています。

これらは家庭でもうっかり出してしまいがちな食品です。実際に、こうした食品による子どもの事故は毎年のように報じられています。栄養や産地といった話題の陰で見落とされがちな物理的な危険にまで目を配っている点は、園が日々の現場でどれだけ具体的に子どもの安全を考えているかを映し出していると感じます。

食物アレルギーへの向き合い方

食物アレルギーへの対応も、仕組みとして整えられています。アレルゲンを取り除いた除去食を提供し、誤食が起きないようにアレルギー食対応のガイドを作成して各園で運用しているとのことです。配膳の際にはアレルギー児専用のトレーや食器を用意し、どのアレルギーを持っていて何が食べられないのかが一目でわかるように表示する工夫もされています。

さらに、給食担当の職員だけでなく職員全員でアレルギーを持つ園児を把握し、保護者と保育士と栄養士の三者間のコミュニケーションを大切にしているという点は、対応を一部の人任せにしない体制づくりの表れです。ケースによっては代替食を提供することもあるとされ、画一的ではなく個々の子どもに合わせようとする姿勢がうかがえます。

引き算の思想が意味するもの

こうして一つひとつ見ていくと、こどもの森グループの給食を貫いているのは、おいしさや栄養を足していくだけの発想ではなく、子どもにとって不確かなもの、危ういものをできるだけ足さないという引き算の思想だということがわかります。放射能への配慮、添加物を避ける方針、中国産や窒息リスク食材を使わない選択、そしてアレルギーへの丁寧な対応。これらはばらばらの取り組みではなく、リスクを持ち込まないという一本の軸でつながっています。

もちろん、どの配慮をどこまで重視するかは家庭ごとに違っていて当然です。すべての方針に全員が賛同するとは限りません。それでも、園が何を大切にし、何を避けているのかがここまで具体的に見える園は、そう多くはありません。園えらびで迷ったとき、給食の説明がどれだけ具体的かという視点で読み比べてみると、その園が日々の現場でどこまで子どものことを考えているのかが、案外はっきりと見えてくるように思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA